OmegaTの入力補完機能 ― 2013年09月21日 11:36
OmegaT 3.0.1から、新たに入力補完機能(auto-completer)が追加された(3.0.3でさらに小修正)。従来は、用語集中のヒットした用語を編集ウィンドウに挿入するには、用語集ウィンドウで選択して右クリックするなどの、少々手首が疲れる手順を要した。新機能のショートカットキーを使えば、簡単に挿入できる。
編集ウィンドウ上で、Windows/Linuxの場合は「Ctrl+Space」、Macintoshの場合は「Esc」を押すと、用語集の項目一覧がポップアップウィンドウに表示されるので、アローキーを使って挿入したい用語を選べばよい。
先頭の1文字ないし数文字が入力された状態で「Ctrl+Space」または「Esc」を押せば、表示される用語を絞り込むことができる。これは特に英文を入力するときに有用なことがある。日本語入力の場合は、1文字入力するのにも往々にして漢字変換が必要なので、省力効果が減じるかもしれない。
WinとMacでショートカットキーが全く違うのが留意点であり、まだマニュアルに記載されていないようなのでメモしておく。
シンボリックリンクによるOmegaT関連ファイルの一元管理 ― 2013年09月28日 16:51
OmegaTでは、プロジェクトごとに用語集、辞書、翻訳メモリ(TMX)などの関連ファイルをしかるべきフォルダに入れる必要がある。こうした関連ファイルのなかには、複数のプロジェクトにまたがって汎用したいものもある。たとえば、あるプロジェクトのglossaryフォルダの中に、プロジェクト専用の用語集と一般的な汎用用語集を共存させたい場合である。
プロジェクトごとに汎用用語集を複製するのは容量の無駄遣いだし、1ファイルに加えた変更が他の複製ファイルに反映されないのでは不便だ。そこで、このようなファイルを一元管理する仕組みが欲しくなる。
一元管理したいファイル/フォルダのショートカットアイコンを各プロジェクトのしかるべきフォルダ内に入れても、OmegaTはリンク先ファイルの中身を読み込んでくれない。ショートカットは宛先が書かれたファイルに過ぎず、実体ファイルとしては扱えない。
リンク先ファイルの中身をアプリに読み込ませるには、シンボリックリンクを貼ればよい。Windows 7でシンボリックリンクを作成するには、コマンドプロンプトで
mklink /d "シンボリックリンクのパス" "リンク先のパス"
と入力する。パスはドラッグ&ドロップでも入力できる。「/d」は対象がディレクトリであることを表し、これを省略すれば対象はファイルとなる。作成したシンボリックリンクは好きな場所に移動できる。
また、右クリックメニューからシンボリックリンクを簡単に作成できるフリーソフトLink Shell Extensionもある。
http://schinagl.priv.at/nt/hardlinkshellext/hardlinkshellext.html
コマンドプロンプトを開かずに済むので楽になる。
(後記:2013/11/1)
Yu-Tangさんからご指摘をいただいた点を付記しておく。「プロジェクト設定」のなかで、フォルダーの場所をプロジェクトの外に設定することができる。また、「書き込み可能な用語集ファイル」を別途指定できるので、それを使ってプロジェクト専用用語集と汎用用語集を区別すれば、シンボリックリンクを使わずに上記の目的を達成することも可能だ。
一方、omegatフォルダ内にスペルチェック辞書の項目追加・削除用に「learned_words.txt」と「ignored_words.txt」があるが、これを一元管理するような場合はやはりシンボリックリンクを張る必要がありそうだ。ただし、「learned_words.txt」を入れ替える作業は、対象プロジェクトが立ち上っていない状況で行う必要がある。そうでないと、プロジェクト終了時にメモリに保持していたデータによって上書きされてしまう。
プロジェクトごとに汎用用語集を複製するのは容量の無駄遣いだし、1ファイルに加えた変更が他の複製ファイルに反映されないのでは不便だ。そこで、このようなファイルを一元管理する仕組みが欲しくなる。
一元管理したいファイル/フォルダのショートカットアイコンを各プロジェクトのしかるべきフォルダ内に入れても、OmegaTはリンク先ファイルの中身を読み込んでくれない。ショートカットは宛先が書かれたファイルに過ぎず、実体ファイルとしては扱えない。
リンク先ファイルの中身をアプリに読み込ませるには、シンボリックリンクを貼ればよい。Windows 7でシンボリックリンクを作成するには、コマンドプロンプトで
mklink /d "シンボリックリンクのパス" "リンク先のパス"
と入力する。パスはドラッグ&ドロップでも入力できる。「/d」は対象がディレクトリであることを表し、これを省略すれば対象はファイルとなる。作成したシンボリックリンクは好きな場所に移動できる。
また、右クリックメニューからシンボリックリンクを簡単に作成できるフリーソフトLink Shell Extensionもある。
http://schinagl.priv.at/nt/hardlinkshellext/hardlinkshellext.html
コマンドプロンプトを開かずに済むので楽になる。
(後記:2013/11/1)
Yu-Tangさんからご指摘をいただいた点を付記しておく。「プロジェクト設定」のなかで、フォルダーの場所をプロジェクトの外に設定することができる。また、「書き込み可能な用語集ファイル」を別途指定できるので、それを使ってプロジェクト専用用語集と汎用用語集を区別すれば、シンボリックリンクを使わずに上記の目的を達成することも可能だ。
一方、omegatフォルダ内にスペルチェック辞書の項目追加・削除用に「learned_words.txt」と「ignored_words.txt」があるが、これを一元管理するような場合はやはりシンボリックリンクを張る必要がありそうだ。ただし、「learned_words.txt」を入れ替える作業は、対象プロジェクトが立ち上っていない状況で行う必要がある。そうでないと、プロジェクト終了時にメモリに保持していたデータによって上書きされてしまう。
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